今回のテーマは疲労骨折です。
疲労骨折とは、通常のバキッと折れる骨折は1か所に大きな外力が加わり折れるのですが、
疲労骨折は同じ骨に何度も少しずつ衝撃や外力が加わりつづけ、損傷の積み重ねで発生します。
骨にかすかな傷や亀裂くらいだと部活やスポーツを継続してしまい見逃されてしまったり、悪化してしまうことも多いです。
早期に練習を中断したり、治療に専念すれば悪化しにくいのですが、起こりやすい年代的に
我慢したり、休めなかったりで練習を継続してしまっていたり、レントゲンで骨折線が写りずらく骨折では
無いと思いそのまま我慢していることも多いです。
●特徴
・10~20代に多い
・女性の方が割合多い
・骨折線が写りずらいので判別しにくい
・シンスプリント(疲労性骨膜炎)に似ている
●起こりやすい部位
・脛骨(下3分の1)疾走型
・脛骨(中央3分の1)跳躍型
・中足骨(足の甲)
・その他(手首、肘、背骨など)
●予防
・シューズの見直し
・筋力強化
・柔軟性向上
・練習環境(地面の硬さ、練習量)
故障と軽度の疲労骨折は鑑別が難しく、学生や熱心なスポーツされている方は
我慢したり練習を休めれなかったりで、結果悪化して長期で休むことに
なることも多い疲労骨折なので、痛みが長く続くようでしたら、早めの病院
への受診や、しっかりとした休息をとるようにしましょう。