今回のテーマは外反母趾です。
外反母趾は、足の親指の基部にある足の骨(第一中足骨)と足の指(親指)が互いに近づいてしまい、指が外向きに曲がってしまう状態を指します。
⚫️原因
- 遺伝的な影響: 外反母趾は家族内での遺伝的な傾向 があることがあります。親から受け継いだ足の骨の形や関節の構造が影響する可能性があります。
- 合った靴を選ぶ: 狭いつま先の靴や高いヒールの靴を長時間履くことで、足の形状が変形しやすくなることがあります。これによって親指の向きが変わり、外反母趾が進行する可能性があります。
- 筋肉のバランス: 足の筋肉がバランスよく発達していない場合、親指の方向が変わることがあります。特に足の内側の筋肉が弱くなると、外反母趾が進行しやすくなることがあります(長母趾屈筋や母趾外転筋等)
- 加齢: 年齢とともに関節や骨の変化が起きるため、外反母趾が発症するリスクが高まることがあります。
⚫️治療方法
- 合った靴を選ぶ: 足に負担をかけないために、幅広でつま先が広い靴を選ぶことが重要です。ハイヒールやつま先が狭い靴は避けるようにしましょう。
- 保護する道具を使う: クッションやフォームの道具を使用して、足の圧迫や負担を緩和する。これによって痛みを軽減を図る。
- 物理療法: 物理療法は、足の筋肉を強化するための体操やストレッチを行うことで、外反母趾の進行を遅らせます。
- インソールやサポーター: インソールやサポーターを使用し足をサポートすることで、痛みの軽減を図る。
- 痛み止め、炎症止め
- 手術: 症状が重篤な場合や他の治療法が効果的でない場合、手術が検討されることがあります。手術では関節や骨を修復し、足の形状を改善することを目指します。
- 鍼灸治療、マッサージ:足に負荷をかけている箇所の筋肉などを緩めてあげる事によって外反母趾の改善を目指します。
⚫️予防
予防のためには、適切な靴を選ぶこと、足の負担を軽減するための体操を行うこと、遺伝的な要因に注意することが大切です。定期的な足のケアや運動習慣の確立も、外反母趾のリスクを軽減する手助けになるでしょう。
外反母趾は女性や加齢とともになりやすいもので、お悩みの方がとても多く放っておくと痛みも強くなり日常生活もつらくなるので、お悩みの方はいつでもご相談ください。