今回のテーマは有痛性外脛骨です。
外脛骨は、外と書いてますが実は足のくるぶしの骨(舟状骨)の内側の下あたりにある出っ張った骨なんです。
基本的に外脛骨はみんなが持ってなくて、まれに余剰骨としてもっている人がいまして、その外脛骨が痛くなった状態を有痛性外脛骨といいます。
外脛骨はなにもしていないと何も症状はないのですが、合わない靴(小さい靴、サイズオーバーな靴)を履きつづけたり、スポーツや過度なトレーニングを行うことによって痛みが出現します。
舟状骨には後脛骨筋という筋肉が付着していて普段は特に負担をかけるわけではないのですが、トレーニングなどで足底が張ったり、偏平足になることでこの後脛骨筋が舟状骨や外脛骨に負担をかけだし痛みを発生させるとも考えられています。
●原因
- 合わない靴での圧迫
- 過度な運動による外脛骨への負荷
- 女性に多い
- 偏平足
- 足首や中足部の捻挫
●特徴
・運動時に足に痛みがでる
・内くるぶしの下の腫れ
・患部を押すと痛む
・足裏が張りやすい(偏平足)
●予防、治療
- 過度な運動は避け足に負担をかけない
- 使った後はアイシング
- アーチと呼ばれる土踏まずの部分に足底板やインソールを使用する
- マッサージや鍼灸治療でケアを行う
- 足の骨や筋肉を整え痛みを軽減させる
- 日常生活や競技に支障をきたす程の痛みの場合は手術も視野に入れる
- たいていは手術をしなくても治癒することが多い
有痛性外脛骨はみんながなるものではないですが、強度の高いトレーニングや運動不足の
方の突然の運動などで、足の負荷が大きいときに似たような箇所が痛くなって悩まれている
方も多いです。痛みや気になる方は我慢せずに早めに治療されることをお勧めします。
お困りの際はいつでもご相談ください。